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diary with petit photos from the atelier

新しい一年が幕を開けた。
アトリエクラシナ山荘は、年末から−5℃前後の厳しい冷え込みが続いていて、今年は「冬らしい冬」のまま寒に入った。
しんと静けさの中に目覚めた元旦アトリエであったけど、三が日には、方々から友人達が集っての新年会場となり、鍋の湯気と賑やかな声にしばし包まれたのであった。

 

初詣は、秩父山中の三峯神社に。
おみくじは...、縁起良く「大吉」であった。



クリスマスの電飾が街を飾る頃、アトリエのある地方の家々の軒先は、無数の鮮やかなだいだい色で彩られる。 

道を行けば、畑や並木の葉もさらわれて見通しの良くなった景色の中、宙に浮かんだだいだいのカーテンは、冷めた空の青に良く映えて、太陽のつぶて如くに自然と何度も目に入ってくる。

裸のまま冷たく乾いた季節風にさらされる柿達は(こう書くと何だかとても気の毒な姿ではあるな)、やがて外側は褐色に乾いて縮こまり、内には甘みとだいだい色をたっぷりととじこめた枯露柿(ころがき)となり、底冷えの続く冬の貴重な滋養としてようやくに部屋の中へと招かれる。

その部屋の真ん中、枯露柿が据えられた天板の下といえば、必ずやこたつ電球のだいだいが、暖かに足下を照らしているである。


 

気がつけば、山から山へ渡る太陽の軌道も随分と低く短くなっていたのである。

それでも時に太陽から届く光線は強く鋭く、地上の緑を静かに焦がしては、葉の内に潜んだ色という色を炙り出す。

太陽が沈んだ後には、宵闇に紛れた冷気が忍び来ては、昼に焼かれた沢山の色を、長い夜をかけてとっぷりと浸し、その彩りを定め深めしては、朝の光の中を引き返していくのである。

藍でも、友禅でも、古くから染め色の善し悪しを決めるのは、定着に用いる水の冷たさ、清らかさであり、彩色を施し、水に浸すという繰り返し作業の正確さ、誠実さであるとされてきたそうであるが、やがて山肌を染め尽くそうとする紅葉はまさに、秋の清らかな光と闇、熱と冷気による「彩色と定着」作業の賜物なのであろう。

もちろんその美の工法を模したのは人間のほうなのであるけれど、秋のこの時分は、自然そのものが美しい染めものを産み出す工房のように思えて仕方ないのである。


。。。。。。。。。。。。。。。


アトリエにこもり、布に紙に紋様製作と配色作業が続いたこのごろ。一息ついての散文である。本格的な紅葉までは、もう少しである。



 

窓という窓を開いて風を招き入れているのだけど

やはり夏は暑いのである

ユロはというと

ひねもすひんやりした場所をみつけてはごろりとし

床が温まると次の場所でごろりとし

とにかくごろりごろりとし

活気の乏しき夏の犬の生活なのである



この世の悲しみも、苦しみもよそに、今年も桜は咲き誇り、待ちわびた季節を謳歌している。

その無頓着さに、その習慣への執心に、半ばあきれつつ、しかし、空に近い枝先にまで吹き出た春の息吹きに触れれば、それが不断の営みの証し、長く冷たい冬も、幹に枝に脈を絶やさず、止まず留まり続けたものだけの、当然の報酬である事に、改めて感嘆せずには居られない。


深く息を吸い込んで、手のひらを見つめ、静かに祈る。

さくらさくごとく、世の指先にまで、今一度強く優しい血潮の通わん事を。



 


 

はらりはらり、雪である。


項垂れる、竹の緑、南天の紅。

黙して凍えるつぼみ。

白の底に在る雪の日。

静か、である。



立春過ぎ、日は日々に長く、夕暮れは、なだらかな青のグラデーションである。


青の底を、青に浸されて歩む心地良さ。

 

青の中に、あかりが灯る。

アトリエ到着まで、あと少しである。


 

マイペース更新なクラシナ山荘だよりですが、今年もよろしくお願い致します。 

新年から寒に入り、毎朝−5度以下というこのころ。さすがに寒いときは寒いのです。

咋年末、床板補修からの勢いで床の間の和室を改装。バーカウンター&カウンターチェアを作って、ウッディーな団欒室となりました。

今年は活動10周年目となる年。アトリエから沢山の作品の果実をお届け致しますので、どうぞ2011年もご注目を。


 

夜通しの雨は上がり、空に吸い上げられていく雲は、手のひらの最後のひとすくい。

青と白と光の、冬至の朝であった。





ころころと忙しく過ごしてきた2010年も、残り1ページ。

ちょっとだけ時間に余裕ができた最近のアトリエでは、来年の計画作りをしつつの冬支度。床板の補修ついでにあこがれの(プチ)バーカウンター作りにもこっそり着手したのである。

庭の土作り、木々の剪定もしないとな。



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