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diary with petit photos from the atelier

大雪の一日、アトリエから車で脱出しようにもタイヤがはまってしまい...もがいていると、白銀の景色の中、遠くから駆けてくる何かが...。

雪の白に映えるピンクの首輪。

そう昨年、彗星の如く現れては消え、忘れたころにまた現れ、そしてまた消え、3回目の登場ではピカピカのピンクの首輪をつけて現れ、昨年11月以来姿の見えなかった謎の放浪犬”ぼっちゃん”(アーカイブはこちら)である。

その神出鬼没ぶりから、スピリチュアルな存在なのではないかとの噂もある"ぼっちゃん"であるが、あながちそれも間違いではないかと思わせるような、ドラマチックな今年初登場であった。




ピンクの首輪の放浪犬、ぼっちゃん。

その後、やはり3ヶ月に1回ぐらいふらっと現れて、1泊ほど滞在してはどこかへ旅立って行く。

いつも自由に出歩いているくせに、散歩の時間を心待ちにして、ぴょんぴょん飛び跳ねながら嬉しそうについてくる。


相変わらずに謎の多い犬なのであった。





梅雨らしく、雲も雨も多かった今年の6月。

庭の野菜も花も、そして雑草達も、雨を陽を浴びてすくすくと背を伸ばし、我れ先にと大きく茎を葉を広げている。

不作気味だった豊後梅は、なんとかかご一杯分の収穫であった。


そういえば、先日久々に庭にやって来た放浪犬の"ぼっちゃん"。

嵐の中での訪問(前記事参照)までは、ぼろぼろの首輪を付けていて、首輪の黒い表布などは、ちぎれてネクタイのようにぶら下がっていた。

その首輪こそが"ぼっちゃん"の長年の"放浪"の証しであり、その哀愁をひと際引き立てていたのであるが...、

 

あの次の日、"ぼっちゃん"は、なぜかピカピカの新品の首輪を巻いて、自慢げな様子で現れたのである。

それもショッキングなピンクである。

どこか近くに飼い主がいるのか、あるいみすぼらしさに見かねた誰かが付け替えてあげたのか、そのどちらかであろう。

ちなみにピンクの首輪は、かなり大きな犬向けのサイズらしく、途中でばっさり切りそろえられていた。

犬の首まわりというのは、毛で覆われている分、実寸より膨れてみえるもので、「せっかく買ってきたのに、着けてみると大きすぎた。」という首輪の話しはよくあるものである。
しかも、犬に一度つけてしまった手前、返品も気後れするし、せっかくお金を出したものを使いもせずに捨てるのももったいない、ということで、もどかしい思いとともにとりあえずどこかにしまっておくというのが定石であろう。

であるからして、おそらくは後者。

ボロボロの首輪の"ぼっちゃん"をみかけた誰かが、ふと持て余していたピンクの首輪のことを思い出す。そして"ぼっちゃん"を呼び留め、倉庫からあわてて引っ張り出してきたそれを、ボロボロの首輪に付け替えてあげる。

これで"ぼっちゃん"は長年の首かせに、首輪の持ち主は心の隅っこのもどかしさに別れを告げられ、めでたしめでたし。

というのが、ピンクの首輪を巡る推理なのであるが、もうひとつ捨てきれないのは、店先で「ピンク可愛い!」と、思わず衝動的に買ってきたものの、いざつけてみると(サイズはぴったりなのだが)まったく似合わない...、という(犬というより)女性によくある「ピンクにまつわる失敗」の筋である。

なにせ、林家ぺー・パー夫妻のような小型犬ならともかく、あのピンクが似合う大型犬など、容易に想像は出来ないではないか。


そして、ピンクの首輪を巻いた"ぼっちゃん"は、その謎とともに再び姿を消したのであった。






 

2ヶ月程前にふらりと現れて、しばらくアトリエに居候して(ユロと一緒に散歩までして)いた迷い犬の「ぼっちゃん (何となく勝手に名付けた)」。

そろそろ飼い主をみつけるか、飼ってあげた方が良いかな...などと思い始めた矢先に、嘘のように姿を消した。


そのぼっちゃんが、再び嵐の中から現れた。

2ヶ月の間どこで何をしていたのか、知る術もないのであるが、人懐っこくて穏やかな性格のぼっちゃんであるからして、寅さんよろしく別の土地で居候をしたり、その町のマドンナと恋に落ちたりしていたのかもしれない。


ぼっちゃん。

放浪の中に生きるさだめの犬なのだろうか。


その姿は、悠々として、大きなロマンを秘めて、またどこか悲しくもあるのだ。


ぼっちゃんは、しばし軒下に雨宿りして、嵐と共に姿を消した。



また明日会えるのだろうか、それとも今生の別れとなったのであろうか。



その答えはきっと、気まぐれな風に吹かれているのであろう。



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