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diary with petit photos from the atelier

anyan

 

気の早い初雪が空から降りてきて、今年も冬を、そして師走を迎えようとしています。

 

今年はいろいろと節目の年のようで、秋にはめでたく活動15周年を迎え、歳も新たな年代へと突入しました...。そして、もう一つ大きな節目として、アトリエの移転も行うこととなりました。

 

アニャン社 アトリエ「クラシナ山荘」。

空き家だった大きな一軒家を改修し、少しづつ手を掛けながら8年弱を過ごして参りましたが、そろそろ(抗えない老朽化などもあり...)お別れの時を迎えます。

 

果樹園や山や谷、夜には獣の気配や星々にも囲まれた、とても静かなアトリエでした。最初は少し寂しく感じた土地も、いつしかその寂びた感じが何よりも心地よく感じられるようになっていました。

 

ここ数年は、仕事旅行社さんが企画したお仕事体験企画「テキスタイルデザイナーになる旅」で全国からの旅人をお招きしたり、友人知人もたくさん足を運んでくれたりと、外から見たこのアトリエの魅力に気付かされる事も多くありました。

 

一気に書きつくす事など到底叶わないほど、たくさんの出来事や想い出のあるアトリエですが、「諸行無常=人も物も絶えず移ろう事が常である」という習いも、このアトリエにいた期間に身に落とした言葉の一つです。

 

たくさんの感謝だけを残して、次の場所へ身も心も移すこととしましょう。

 

 

ということで、12月からは新アトリエ「Atelier Montagnes /アトリエ・モンターニュ(仮)」で、新しい活動が始まります。

 

 

 

なお、夏先から(これから発表/発売となる)様々なお仕事に励んでおりましたが、12月は新作生地や、某雑誌向けにデザインしたノベルティーアイテムのことなど、いくつかお知らせも出来そうです。是非お楽しみに!

 



(*ブログはあまり更新できていませんが、時々Instagramを更新しています。)


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鹿島神宮,アニャン

年が明けたと思ったら、はや2月も晦日。

年初からコトリエンヌの新作生地の発表、そして次回テキスタイルのデザイン制作、そしてそして、初夏に出版予定の書籍の制作も山場に差し掛かって(これが頂上が見えない大きな山なんです...)、なかなかに忙しい日々 (あ!確定申告も...) 。

「正月の三が日に仕事をすると、一年中あくせく働かなければならなくなるよ。」

とは、祖母の教えで、律儀に三が日を休んでみたのに、あれから仕事をしなかった日というのは...2月の半ばの1日(ありがたいことですが...)。

納品ついでに友人と昼食をしていた時の話の流れから、茨城の鹿島神宮のご利益の話になり、「今から行っちゃおうか!」と片道3時間の弾丸お参りに。

峠を越え、都心のビルの谷を抜けて、お参りをして、冬の海を眺めて、なぜかカレーを食べて...と(ざっくりなハイライトですが)、久々にすっきりリフレッシュの1日となりました。


職業柄「理由の後押し」がないとなかなか出かけられないものですが、「お参り」には、心をあらためる、将来への願いをかける、といった力強い背中押し要素が含まれているもので、まあ誰でも大変な状況にあるときほど、そのイノセントな後押しに助けられるものです。

そう考えると、「お参り」(に行く)という行為そのものがポジティブなリフレッシュの機会なのであり、その行動、心の動き自体にすでに大きな「ご利益」が授けられているのかも知れないな。


なんだかんだと「ご利益」に救われつつも、閏日に振り返る鹿島神宮参りでした。



(*ブログネタの乏しい毎日ですが、時々Instagramを更新しています。)


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2015年も無事に年末を迎えられることとなりました。

今年もあっというまの一年でしたが、ご支援ご注目いただいた皆様には心より感謝申し上げます。

2015年の活動を振り返ると、まず昨年末から仕事旅行社との提携で始まった一日仕事体験プログラム『テキスタイルデザイナーになる旅』では、一年を通じて全国各地から沢山のお客様をアトリエにお迎えしました。お越しいただいた方々のキャラクターや想いもそれぞれで、こちらにとっても毎回新鮮な風を迎え入れるような貴重な機会となりました。

デザイン/イラストの仕事に関しては、有り難い事に今年も多くのお話をいただきましたが、あれこれの打ち合わせは多かったものの、年内の発表には至らずに繰り越しとなっている企画も多くあり、お知らせごとは少なめな一年になってしまったかな...と思います。まあ「種を蒔いて育てる時期」であったのかも知れませんね。

その分2016年は、デザインアイテム発表の機会を多く予定しています。テキスタイルデザインを担当しているCotorienne(コトリエンヌ)からは、年明け早々に新しい生地シリーズを発表。その後も数回の新作生地発表を予定しています。
また現在は久々にオリジナル書籍の制作にも取りかかっており、こちらは順調に進めば初夏にも出版の運びとなりそうです。

そして来年といえば、実はアニャンとして活動をはじめてから15周年の年でもあるのです(自分でもびっくりです...)。
ここまでじっくりと活動を続けてこられたのも、他ならぬたくさんのご縁と、たくさんの方々のお力添えのおかげ。ただただ感謝の想いばかりです。


そんなこんなの年の暮れではございますが、ぜひとも2016年の活動にもご注目くださいね。


それでは、皆様にとっても、どうか来る一年が明るく健やかなものでありますように!


(今回の写真は、10月に訪れた伊豆初島ー熱海の連絡船にて撮影しました)



アニャン


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高尾山

アニャン社ハイキング部、高尾山に登りました。

10月某日、曇り空。

足腰が少し心配なインドア派の面々。低い山を選んだものの、試練はいきなりやってきました。

「高尾山口」駅改札を出て、登山案内の看板を眺めていると、(身体が登った気になってしまったのか...)平地を数メートル進んだだけなのに、非常勤東京支店長が急に足をつるというハプニング!。
チェコで買ったカンフーシューズを(「運動靴」というざっくりとした縛りで)履いてきた支店長。早速山からの洗礼を受けたのであります。

登山道入口の茶屋で饅頭を食べながら体制を整えると、いざ登山開始。

ケーブルカーを脇目に、自力で沢沿いのコース(所要時間90分)を進みます。
(山に入る手前でお出迎えの「七福神」。帽子をかぶると完全に「7人のこびと」です。)

沢沿いなのでそれほど傾斜はきつくないものの、思ったより細く際どい道もあり、最後はきつい階段もあり、あれやこれやで無事山頂へ。休み休みだったので、結局120分ほどでの登頂でした。


高尾山

平日ながら、山頂ではいろんなコースから登ってきた人たちが合流して、なかなかの賑わい。

曇りがちでも、関東平野を見渡す眺望は心地よい。
山頂からは、スカイツリー、江ノ島、富士山と、名だたる名所を手のひらに乗せることだってできるのだ。まあ、晴れていればの話ではあるけれど。

ちなみにこういう記念撮影スポットにいると、なぜかかなりの確率で「シャッターを押して下さーい」と頼まれる。しかもその依頼には国境がないのである。
この日もインターナショナルスクールのサークル(らしき方達)をそれぞれのカメラで撮影するという大役を任された (OK、はーい、皆さんもう一枚!)。

お昼は、手書き看板のレタリングに感心しつつ、山菜とろろそばを美味しくいただいた。

さてさて腹ごしらえをしたら、下り道。

高尾山

下りは、参道のあるまんなかコースを進む。

こちらは舗装された綺麗な山道。
しかしながら、裏から薬王院にお邪魔することになるので、天狗様に少し申し訳ない気持ちにもなりつつも、そっとお参り。

薬王院は、神仏習合の山院。分類としてはお寺なのだそうだけれど、鳥居や社もあり、神様も仏様も集う、いかにもパワースポット然とした雰囲気の場所である。

薬王院を下り、次第に薄暗くなってきたところでケーブルカー(高尾登山電鉄)の駅に到着。
山半ばの駅の近くには、爽快感抜群に違いないビアホール「ビアマウント」が...。今回は後ろ髪ひかれつつも看板を見送り、カナリア色のケーブルカーに。

ケーブルカーは、すすすいと斜面を滑り、無事麓まで下山とあいなりました。


高尾山

そのあと最後に立ち寄ったのは、登山道の入口脇に新しくできた「TAKAO 599 MUSEUM」。

ここは、周辺の動植物の標本を集めた、いわゆるネイチャーミュージアム。
展示物自体はまあ山間の町村が作りがちな自然博物館でおなじみな内容だけれど、見せ方がすっきりと工夫され、デザインされているので、クリアで新鮮な印象を受ける。

見え方を整理するデザインの力って、大事である(監修は日本デザインセンター 大黒デザイン研究室)。
こちらはカフェも併設されていて、カウンターにはサイフォンも並んでいたので、本格的なコーヒーも飲めるようだったけれど、無情にも閉館時間になってしまった。


これにて、アニャン社ハイキング部ののんびり初登山は無事終了。
身体を動かしつつも、いろいろな景色を目にした楽しい一日であった。


余談..........
ちなみにミュージアムの名称に使われてる「599」は、高尾山頂の標高599mを意味しているのだそう。
結構登ったつもりだったので、そういえばアニャン社アトリエの標高はどのくらいだろうか、と調べてみたら、意外と高くて530m。さらに毎日ユロと散歩するコースはというと...、あれ、標高600m(高尾山より高い!)を軽く超えていたのであった。

余談ついでに、今回のタイトル"Slow Travelers" はコトリエンヌ新作生地のひとつでもあります。こちらには、(なんだか我らがハイキング部のような)ロバとペンギンのドタバタのんびりな旅路が描かれています。(>>Cotorienne " Wonderland" Collection)



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水と緑に包まれる季節。

山や畑に囲まれたアトリエも、一雨ごとに(スイッチボタンを押されるかのごとく一斉に)ひゅんと伸び出す枝やツル、その先に無数に吹き出す葉に果実に囲まれ、毎年ながらに緑の生命のリズムに圧倒されるこの頃です。

さて、ここしばらくお知らせごとが少なくなっておりますが、水面下ではあれこれの制作や企画作業をこつこつと進めております。
これから苦手な暑中を越えて、(緑の勢いもひと段落の)9月ごろからは、順次諸々の制作アイテムがお披露目となる予定ですので、どうぞお楽しみに。


写真は、先日の長野小旅行からのスナップ。
緑の中に滔々と湧き出で流れる水は、吸い込まれそうに透明。
こちらが水の中にいるような、ひんやりとした浮遊感を感じる異空間でした。



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産寧坂 anyan

先週末は、ひょんなことから海外の友人のガイド役(+少しだけ仕事も兼ねて)春爛漫の京都へ。
普段ならな避けてしまうハイシーズン、桜の京都を巡ってきました。

京都らしいフォトジェニックな場所を...、と思い、まずは東山へ。

高台寺近くの「ひさご」の親子丼で腹ごしらえし、石塀小路を抜け、産寧坂を登り、しっとりとした街並みを清水寺へと向かう。

降り出した雨の中に、狭い坂道では混み合う人波の上に傘の花も開く。そんな華やぎの中、結果としては坂の途中で押し戻され...清水は断念(見事な「滑り出し」)。

進々堂 京都 アニャン

喧騒を逃れるように八坂の塔周辺の細路を抜けつつ、裏路地の茶屋に逃げ込んで、抹茶とわらび餅で一息。

さらに、東大路通りを上り、京大裏手の進々堂でカフェラテ。
結局はやはり、静かな場所で平穏を味う午後となった。

夜は、街中のホテルから錦市場抜け、四条室町の紅蝙蝠で夕食。紅蝙蝠の入るWAONは、デザイナーとして関わっていた呉服メーカーODASHOの元オフィス。
仕事に通っていた十年前とは、この界隈も含めてモダンに様変わりしてる。

食事の後は祇園白川で夜桜を眺め、一杯飲んで一日目が終了。

...................................

二日目は、幸運にも天気に恵まれた。

この日も「フォトジェニックな場所」ということで、まずは金閣寺に向かう。

kinkakuji 金閣寺

午前中から様々な国の人々で賑わう金閣寺。
沢山の言語とシャッター音が飛び交う池の畔から、なんとかパシャリ。

金閣寺を後にすると、今度は北大路を西から東へ。

哲学の道 桜 anyan

鹿ヶ谷の疎水に沿って続く遊歩道「哲学の道」。

春うららの水路沿いでは、満開の桜を眺めながらたくさんの人たちが思い思いに歩を進めたり、花を眺めたりしている。
桜といっても、歩道沿いにはいろいろな種類の桜が植えられている。さらに雪柳に沈丁花、山吹に躑躅など、たくさんの春の花が共演とばかりに咲き乱れ、川面にもその彩りが映えている。


賑わう哲学の道から山側に外れていくと、お気にいりの場所のひとつ、法然院にたどり着く。

素朴な茅葺の山門をくぐると、両脇には清らかな白砂壇。

法然院 白砂壇

山門の据えられた場所から僅かな石段を下り、この白砂壇の中央の小径へと導かれるように進むのは、水面に落ちた花びらにでもなったような心地だ。

余計な力も欲も抜けて、小さな身ひとつで流れに身を任せるような、「清貧」の心持ち。

山肌も近い法然院では、椿を浮かべた美しい水盤や心落ち着く苔庭だけではなく、絡み合う木の根、紆余曲折を極めた幹など、少しグロテスクとも言える自然の姿も見ることができる。

あれもこれもまた、生の姿。

法然院は、訪れるたびに目の内に外に新たな景色が見えてきそうな、そんな場所である。



法然院と哲学の道を後に、蹴上の動物園脇、「都をどり」の祇園を抜けて、五条大橋の袂のカフェ"efish"に。カレーとジンジャエールで遅めのランチ。ここも訪れるのは10年ぶりくらいだ。

窓のすぐ外は、変わり変わらぬ鴨川の流れ。眼下では一羽の鴨もお食事中。スッと水に潜っては、見事に小魚を口に咥えて水面に現れるのであった。

efish 京都 カレー

河原町通りを下り、旅の最後に向かったのは無数の鳥居のトンネルで有名な伏見稲荷大社。

自分も初めの参詣ではあったけれど、鳥居は想像以上に圧倒的な数で、朱色のトンネルも果てしなく続く。
夥しい数の鳥居のひとつひとつは、商売繁盛を願い、全国各地から稲荷様に奉納されたもの。
その果てのない念の中を歩いていると思うと、急に圧迫感を感じ、日暮れも近かったこともあり、途中で引き返してきた。

伏見稲荷 京都 anyan

同じ京都の寺社といっても、こちらは法然院のような禅的な場所とはある意味正反対の性質をもった場所。
それなりの強い覚悟を持って参詣せねば、逆に力負けしてしまうパワースポットなのである。


かくして日も暮れ、京都駅で友人を見送り、一泊の二日の春の京都旅は無事終わりを迎えた。(不思議と疲れも感じず、なんだかすっきりとした気持ちで都を離れた。)

「ガイド役」という肩書きがつかなければ、この時期にこれほど濃密な都巡りをすることもなかっただろうから、役を授けてくれた友人にも感謝である。


京都の四月。

花 人 天 町、みな「静」と「動」の中に居り。


ー了ー


(*その他の旅の写真は、Instagramにも投稿しています。)


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Olive 大人のオリーブ アニャン

GINZAの付録として『Olive(おとなのオリーブ)』が限定復刊との情報で、久々に『Olive』のこと、そこからうまれた幾つかの不思議な大切なご縁について、思い返した。


自分の仕事は『Olive』に始まったと言っても過言ではない。

東京に暮らしていた学生時代は、カフェブームやピチカートファイブに小沢健二さんを代表とする渋谷系音楽の時代。
ファッションだけではなく、音楽、映画、文学から、雑貨、アンティーク、秋の夜長の過ごし方...、文化的で、私的な時間を育むための情報まで得られる雑誌といえば『Olive』をおいて他にはなかった。


自分の作品を最初に発表したのは、富士五湖のCAFE Mだったけど、その存在を知ったのも、『Olive』の「カフェグランプリ」という特集だった。

CAFE Mでの初個展は、オーナーの招きでマガジンハウスの編集者Kさんにも見ていただけることとなり、ほどなく『an an』や『Olive』で自身初のイラストのお仕事もいただくことになる。

イラストを描き始めた目標のひとつは「いつかOliveで仕事を」であったのだけど、いきなりその目標が叶ってしまったのである。

『Olive』はその仕事から間も無く休刊してしまったので、「願えば叶う」こともあるとはいえ、あまりにも出来すぎたビギナーズラックであったと思う。


そして幸運は続く。


マガジンハウスの編集部を訪問した際に偶然居合わせたのが、『Olive』の世界観を支えていたスタイリストの大森瑛せ劼気鵑如運良くポートフォリオを見ていただけたのがきっかけで、大森瑛せ劼気鵑縫好織ぅ螢鵐阿琉様蠅里△辰臣緤雑誌『KIMONO姫』(他社ながら編集長のTさんもまた、Oliveチルドレンのひとり)でもイラストの仕事をさせていただくこととなった。

時はアンティーク着物ブーム。

この『KIMONO姫』で名前を載せていただいていたことも決め手となり、それから京都の呉服メーカーでデザイナーとしての仕事もいただくことになった。

もともと竹久夢二や中原淳一のように、イラストも生地図案も描く先人に憧れていて、「テキスタイルのデザインをすること」も当初の目標のひとつだったのであるが、この目標もするすると叶ってしまったのである。しかも、中学の修学旅行以来「いつか」と思っていた「京都で仕事をすること」も同時に。

「hamabeno-waltz」というブランド名で発表したコレクションは、今度はデザインアイテムとして『KIMONO姫』の巻頭に掲載していただくこととなる。

しかもスタイリングは大森瑛せ劼気鵝▲皀妊襪聾汽團船ートファイブの野宮真貴さんである。仕事を始める前は『Olive』の内側にいた、憧れの二人である。


そしてもう一人、Olive的な世界観をテキスタイルで具現していた人といえば、minä perhonenのデザイナー皆川明さん。

皆川さんにも『KIMONO姫』のイラストで名前を覚えて頂いたり、大学時代の友人Aちゃんが偶然にもパリでminä関係のお仕事をしていたことで、実際何度か白金のアトリエショップでお会いし、お話をさせていただくこともできた。
(ちなみに、このAちゃんというのは、学生時代に『Olive』の魅力を熱っぽく教えてくれたり、Olive的なアイテムのスクラップを作って定期的に郵便で送ってくれたりと、その世界観を叩き込んでくれた、ちょっとしたOlive教祖でもあった。)


自分がフリーランスとして今のテキスタイルデザインとイラストの仕事を始めることが出来、そして今日(いやはや14年目)まで続けてくることが出来たのは、もちろん他にも実にたくさんの方のご厚意や支えがあったのではあるけれど、『Olive』のページをめくるかのごとく願いの扉が次々と開けていったあの頃をなくして語ることはできない。

今思い返しても、何か見えざる導きを得ていたとしか思えないような、大変に幸運な時期であった。


Olive the Wonderland


まるでウサギ穴に落ちたように、『Olive』の世界に過ごしていた頃のお話である。



【追記】宮森隆行さんのこと ......................

「おとなのオリーブ」誌面で組まれていた「魔法の指がつくりあげた、『オリーヴ』のヘアとメイク。」というコーナーでは、『Olive』の誌面でヘア/メイクを手がけていた宮森隆行さんの、当時のお仕事が紹介されています(コーナーの文章を書かれているのは、自身最初のイラストのお仕事を導いてくれたKさん)。

90年代当時のビジュアルながら、時を経た今見ても、まったく色褪せていない、流行を超えたバランス、美の感性が映し出されていることに驚かされます。

そして、その宮森さんが2013年に50代半ばにして他界されていたとの情報に(訃報を知らず...)驚きました。

遅ればせながら、心よりご冥福をお祈り申し上げます。



宮森さんには2002年の『KIMONO姫』創刊時、巻頭ページ撮影の現場でお会いしました。

撮影は、モデルに高橋マリ子さん、スタイリングは大森瑛せ劼気鵝▲悒▲瓮ぅには宮森隆行さんという『Olive』のヴィジュアルを創った黄金コンビ。そのビジュアルに自分がイラストを加えるという、今思えば駆け出しの若輩者にはかなり大それたお仕事でした。

撮影の合間にお話しした宮森さんは、初対面の自分にもとてもソフトに接してくださる方で、お会いできたのも結局その一度きりとなったのですが、

「良い仕事を長く続けていく秘訣はなんですか?」と尋ねたところ、

「うーん、あんまり余計なことに手を出さないことかな。」
「いろいろと手を出しちゃう人もいるけど、自分の場合はヘアメイクしかしてこなかったから...。」

と返していただいた言葉(細部は正確ではないかもしれません...)は、不思議とずっと心に残っています。


イラストとテキスタイルデザインという仕事をしているので、色々な種類のお話はいただくのですが、これまで、少し自分のやるべきではない事にまで手を出してしまったり、目先や流行の風に流されてしまったりと、気がつけば余計な脇道に逸れてしまうことも多々ありました。

そんな時に戒めのようによく思い返したのが宮森さんの言葉で「これは自分にとって本当に必要なことだろうか、将来につながることだろうか」と自問するきっかけを与えてくれていました。


改めて宮森さんがされてきた個々のヘア/メイクのお仕事を見ても、流行りの何かを付け足したり盛ったりするするのではなく、モデルの個性や秘められた雰囲気を「引き出す」ことに長けていた宮森さんの「魔法の指」だからこそ成し得た仕業であることがわかります。

「はやりものは、いつか劣化してしまう。本当によいものは、時間を超える」

とは、特集内に書かれていた宮森さんの言葉。

奇遇にも宮森さんに個人的にいただいた言葉と重なります。

対象に向き合い、必要なものと不必要(余計)なものを正確に取捨し、本当に大事なものだけを丁寧に引き立たせること。

それこそが、宮森さんにとってのヘア/メイクという仕事であり、色褪せることなく、時を超えていく仕事の秘訣だったのだと思います。


サン=テグジュペリ(『星の王子さま』)ではないけど、やはり本当に大切なことは目に見えないし、それは、辛抱強く向き合える人の心でしか見ることはできないのだと、宮森さんの言葉と足跡(指跡)をたどり、今また強く感じるのでした。



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アニャン社アトリエ

2月もあっというまに過ぎていきました。

代わる代わる色々な種類の仕事を進行しているので、意識はあちこちに出かけているのだけれど、振り返ってみると、身体の方は、ひと月ほぼアトリエから小さな暮らしの半径を出ていなかった。

そんな2月のアトリエ。最終日には、今年初めての『テキスタイルデザイナーになる旅』(仕事旅行社企画)のお客様をお迎えしました。

関西や東北から参加される方もいたり、田舎のアトリエまで毎回たくさんの時間とお金をかけて出向いてくださる皆さまには、本当にただただ恐縮するばかりです。

『テキスタイルデザイナーになる旅』は、午前中にはこれまでの仕事のこと、仕事の流れなどをお話しし、午後には実際にテキスタイルデザインに挑んでいただく1日です。

ランチタイム(冬はアニャン社食堂より「特別なスープ...♪」と、修行中ながら、新たに挽きたてドリップコーヒーもお出ししています)には、参加される方のお仕事のお話しも伺ったりもしますが、ご職業も参加動機も様々で、それぞれの方の今を生きるの姿を知れるのは、新しい風が通るように、こちらにとっても興味深く貴重な体験です。

午後には3台のPCに向かっての制作体験。経験者、初めての方と、こちらも様々ですが、夕方までにはそれぞれの個性が醸し出た作品が仕上がります。

皆さんそれぞれ集中して真剣に作業をされていて、その作業を監修している感じというのは、そう、アニャン社につかの間の「デザイン会社感」が漂う時間でもありますが、その脇では、助手犬のユロがグウグウと大いびきを響かせたりと...、のんびりな雰囲気も同居する、このアトリエらしい時間でもあります。


写真は、(仕事旅行の風景は残せず...)2月のある雪の日のエントランス。
あたたかな春も、きっともうすぐ。

今年は、Instagramでもアトリエの様子(のつもりが、ほぼ犬の写真に...)を投稿しています。


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鎌倉 たい焼き なみへい バッグ アニャン

古都 鎌倉・長谷のたい焼き店「なみへい」。

開店当初からおつきあいをさせていただいている「なみへい」も、はや5周年ということで、記念ロゴをデザイン。

肩掛けも出来るキャンバストートバッグにプリントされて、アトリエへと到着しました。

濃紺のプリントは、マリンテイストのようで、和の雰囲気もあってなかなかの仕上がりです。

数量限定となりますが、店頭にて年初より販売もされていますので、美味しいたい焼きとともに是非手に取ってみてください。

鎌倉は、大学生時代には、浜へ、喫茶店へ、文学館へとぶらぶらサボタージュをしていた街であり、いつ訪れても心落ち着く街です。

今年は春頃より、「なみへい」を舞台に鎌倉モチーフのオリジナルアイテムも展開予定ですので、是非お楽しみに!


鎌倉・長谷 たい焼き「なみへい」

 


お知らせバード

最近の宅配便の人たちはなかなかドアベルを押さない(ノックしたり、声をあげたりだ)な、と思っていたら、なんということはない、随分と前からベルが壊れていたのだ。

電池を交換しても治らず、原因をあれこれ考えてみたら、どうやら秋に玄関の壁を補修した際に壁の中のコードを切ってしまったようなのだ。

壁紙をはがして修理するのも大変なので、「ワイヤレス ドアベル」と検索して、新しいベルを設置することにした。

そこに思いがけず現れて、鳥好きな私の目を惹いたのが、この「お知らせバード」だ。

付属のワイヤレスドアベルを押すと、このバード君が4種類の鳥の鳴き声で反応してくれるという近代的なすぐれもの。

正直、造形も鳴き声も「リアル」を追求しながら、そこそこのところで妥協した感は否めないのであるが...、このモダンとレトロ、ナチュラルとケミカルをまぜこぜた感じはツボである。

玄関の小物達にもすんなり溶け込んで、写真に収めてみるとなかなかに凛々しく、使命感を帯びた表情ではないか。


そんなこんなの年の瀬のアトリエでは、2015年発表予定のアイテムをあれこれ製作中。

生地ブランド・Cotorienne(コトリエンヌ)に加え、いくつかオリジナルアイテムブランドも登場予定ですので、新年の活動にもぜひともご注目ください。

アニャン社の年末年始は、30日ごろから新年4日ごろまで成り行きにてお休み予定です。

2014年も皆様からのたくさんのご支援に、心よりの感謝を申し上げます。

Happy Holidays!!


*日々の写真の投稿用に、Instagramをはじめてみました。
 I've got my Instagram account!
 → http://instagram.com/anyansha/

 



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